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「北の国から」から。
何度もすみません。
大犮柳太朗演じる「笠松杵次 かさまつきねじ」を御存じだろうか。
杵次は麓郷で嫌われ者の偏屈じいさん。
皆から、へなまずるい(うそつきの最上級?)ケチ等々言われている、悪口のデパートのような方。
しかし本編を観て頂けると分かるのだが間違いなく根はいい人。
妻を亡くしてから変わってしまったが昔は「仏の杵次」と言わていた程の方なのである。
その杵次であるが、馬を一頭飼っていた。
昔は、土地の開拓や交通手段として馬が活躍していたが、時代と共に車や機械が普及し馬を飼う人も減っていた。
その馬を飼っていることでさえも文句を言われる杵次。
しかし杵次は、馬を手放さなかったが経済的に困窮しついに売却してしまう。
長年苦楽を共にしてきた馬との別れ。
その夜、杵次はお酒に酔って川に転落し溺死してしまうのである。
そんな杵次のお通夜でも、土地の目安となる杭をごまかした等々、親族も杵次の悪口を言いたい放題。
そんな中、名優大滝秀治演じる清吉が涙ながらに訴えるのであります!!
「一町(10,000㎡)耕すのに2年もかかった!」
「町の功労者の苦労を、功労者の気持ちを忘れとる!」
「昔は仏の杵次と呼ばれとったよ!そんな時代もあったんだ!」
「それが何でこんな事になったのか・・・・それは・・・」
「みんなじっちゃんの苦労を忘れちまったからだ」
「忘れなかったのは、あの馬だけだ・・・その馬を売った時・・・その馬を手放したときぃぃ・・涙涙」
そして岩城滉一演じる草太が・・・・続きは是非本編をご覧下さい。
沢山の方に「苦労」をかけながら、沢山の方々の「苦労」おかげで今の自分がある。
親にかけた苦労。
御先祖になられた方々の苦労。
自分には見えない苦労、知らない苦労。
その苦労をしっかりと考え、忘れなければ大分行動も変わってくるように思う。
作中では、杵次の馬が猛吹雪の中動けなくなった車を助け出すシーンがある。
猛吹雪で視界もきかず、救助の車も出せず文明の利器も役立たず。
人間にはどうにもならない中、時代遅れと揶揄されていた馬が人を救うのである。
そんな馬も売られてお肉に・・。
名優大滝秀治演じる清吉の一言。
「車や機械に追いやられた馬が最後に車引き出したか・・・」
北の国から
是非ご覧下さい。
合掌
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