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別れ

 

「心の算数はいつも不思議である。10の重荷を支えるのは10の助けが必要かといえばそうとも限らない。たった1つの励ましが100の重荷を軽くしてくれる事がある。」(読売新聞編集手帳)

 

愛別離苦(あいべつりく)・・・愛する者と別れる苦しみ

四苦八苦の内の一つ。

 

四苦八苦とは

生れて老いて病気になって死んでいく。

生・老・病・死の四苦と

愛別離苦(あいべつりく)・・・愛する者と別れる苦しみ

怨憎会苦(おんぞうえく)・・・憎み嫌いな人と会わなければいけない苦しみ

求不得苦(ぐふとっく)・・・・求めるものが得られない苦しみ

五蘊盛苦(ごうんじょうく)・・五蘊(人間の肉体と精神)が思い通りにならない苦しみ

を併せて「四苦八苦」

 

この世で生きる事はどうしても色々な苦しみを伴う。

皆それぞれに「四苦八苦」しながら生きている。

一番辛いのが、愛する者と別れる苦しみではないか。

「愛」が大きければ大きいほど

「愛」が深ければ深いほど

苦しみも、大きく、深く、なる。

 

先立たれた方を思い「お念仏」をお称えし供養する事を「回向」ともいう。

お念仏とは「南無阿弥陀仏」

阿弥陀様お願いしますの意。

先立たれた方が何処に辿りつくのか分からない旅路ではなく、苦しみのない世界「極楽浄土」へ阿弥陀様が確実に回

し向けて下さる。

大切な方の命が尽き、旅立たれたその時、何処に向かって欲しいのか?

地獄等の暗く怖い世界ではなく、どうか悩み苦しみのない世界に辿りついてほしいと願うだろう。

 

「愛」が大きければ大きいほど「愛」が深ければ深いほど

苦しみも、大きく、深く、なる。

しかしその苦しみを癒してくれるものも、乗り越える支えとなるものも

また「愛」なのだろう。

生前に頂いた愛情は決して消える事はない。

その事に感謝して。

 

お念仏に乗せて気持ちを向ける事によって阿弥陀様がそのお気持ちを大切な方にお届け下さる。

そして大切な方からの想いも自分に回し向けて下さる。

これも回向の意

阿弥陀様の救いを信じて。

その声、想いは阿弥陀様が届けてくれると信じて。

どうか苦しみのない世界で健やかに。

合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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