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お檀家さんとお話しをしていると色々と質問を頂く事がある。
とてもうれしい事である。
がしかし・・・悲しいかな自分の勉強不足もあり質問に答えられない事がある。
先日、お参り頂いたお子様から
「お坊さんって「おしょうさん」とか「おぼうさん」とか色々な呼び名があるけどなんて呼べば良いの?」
とご質問を頂いた。
どちらも間違いじゃないから好きな方で呼んでねと答えるとさらに
「なんでおしょうさんなの?」
「なんでおぼうさんなの?」
なんでなんで攻撃に防戦一方。
頭が坊主だから・・かな?
おしょう・・・。
勉強不足。
恥ずかしい。
●和尚さん(おしょうさん)(オショー)
約2,000年程前、中国が漢の時代。
遠くインドから数々のお経を持って中国へ旅するお坊さんがいた。
当時インドではお坊さんの事を「ウシャ」と呼んでいた。
それが訛って「ホーシャ」「オショー」となっていった。
「和」は平和、和合の意味。
「尚」は尊ぶ、大切にするという意味。
人を陥れたり争ったりしない、平和な仲の良い修養者だとの事で字をあてたらしい。
●お坊さん(おぼうさん)(ボウズ)
「坊」(房)とは区画された町、別棟の建物。また部屋の意味。
古く宮中でも高位の女官は自分の個室の部屋があった。こんな方は「女房」と呼ばれ、これが後の妻の別称!
法然上人も「法然房源空」と名乗られましたが、修行を積まれた方を「○○房」と呼んだのも、自分の部屋や一寺を持た
れた名残。
この「房」の一番上席が「房主、坊主」
本当は大変敬った呼び名。
これがだんだんと「頭の毛を剃ったもの」「頭の丸いもの」の意味となり
「くりくり坊主」「まる坊主」などと使われるようになったとの事。
やがて人を侮った呼び方として使われる事も。
「けちん坊」「寝坊」等など。
本当は大変敬った呼び名であった「坊主 ぼうず」。
最近では「くそ坊主」「エロ坊主」等なかなか厳しいものもある。
今度いつこのような質問を頂いてもきちんと答えられるよう精進しなければ。
それにしても
「くそ坊主」「エロ坊主」・・・。
日頃の行いが問題である。
こんな言葉が無くなるよう精進しなければ。
和を尊び、きちんとした坊主になれるように。
合掌
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