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明日で、2011年3月11日から早いもので6年。
いや、震災によって被災された方、大切な方を亡くされた方にとってはまだまだ6年。
あの日から時間が止まったままの方もいる。
一日一日を乗り越えながら、やっと迎えた6年。
震災後のまもなくから、宮城県や岩手県、福島県の縁あるお寺や仮設住宅のお手伝いや法要に度々参加させて頂いてい
る。
戦時中の空襲をうけた街の写真を見たことがあるが、まさに爆弾が落ちたかのような瓦礫だらけの街からの復興。
6年。
びっくりするほど進んだと思う事もあるし、びっくりするほど進んでいないと思う事もある。
当時、何度も何度もテレビやラジオ、雑誌で言われていた言葉を思う。
「ここから日本人が変わる」「これで日本人は、日本は変わらなかったら終わりです」
偉い方々も色々と言っていたように思う。
日本は今のところ終わってないようだから良くも悪くも変わったのか・・・。
自分はどうか・・・。
本当に「わかる」とは「かわる」事だという。
法然上人は「初めにはわが身のほどを信じ、後には仏の願を信ずるなり」と仰った。
仏のありがたさ、教えのありがたさを本当に「わかる」には、自分がどんなにも至らないか、わが身の程を「わかる」こ
とが大切。
目標も約束も守れない、間違いばかり繰り返すどうしようもない人間なんだと「わかる」ことが出来てはじめてスター
ト。
6年前のあの光景をみて
普段の何気ない物事は決して当たり前じゃない。
今、生きていることは決して当たり前じゃない。
わかったはず
一日一日を大切に、生きている事に、親やご先祖様、諸々に感謝をしながら生きて行かなければ・・・。
しかし、静かに自分が過ごしてきたこの6年を振り返ってみると。
情けないほどに変わらない自分がいる・・・。
七回忌を迎えるにあたり、震災によって亡くなられた方々の御供養と共に被災地の更なる復興をあらためて願う。
そして、勝手ながらあらためて少しでも良いお坊さんに、少しでも良い人間になりたいなと願う。
合掌
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