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先月、久しぶりに友人の娘さんの結婚式に出席した。
結婚式の来賓の祝辞に良く使われる言葉がある。
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」
けだし、名言である、が内容は仏教的ではないように思う。
というのは仏教では「投華得仏 とうげとくぶつ」というものがある。
これは仏教(密教)において在家の信者が入門するとき結縁灌頂といった儀式をするのだがその中で行われる。
入門する信者は目隠しをされ、手に華を持って曼荼羅の前に立たされる。
そして華を投げ、その華が曼荼羅の上に落ちた所に描かれている仏が、その信者が一生のあいだ尊崇すべき仏となる。
それが「投華得仏」である。
つまり、これは自分にふさわしい仏を自分が良く考えて選ぶのではなく、仏の方から自分を選んでいただく
といった思想なのだ。
仏の方から選んでいただくのだから、自分の方からはデタラメの選択になる。
そのデタラメの選択を「わたしはこの仏に出会えてよかった・・・」
としていくのが、その信者の仏教修行でありましょう。
結婚もそれと同じだと思う。
男と女の出会いは偶然である。
その偶然の出会いを「仏縁」と受け止めて、仏様が決めて下さった配偶者を仏様と信じて結婚をする。
そして結婚後はお互いに相手を「この人こそ私にふさわしい人」「この人と結婚してよかった」
と思えるようにしていくのが結婚生活である。
【偶然の出会いを必然にする】
それが仏教の考え方なのでありましょう。
ひろはまかずとし詩集から
どんな時にも「よかった」と思う事にしています。
そうすると本当に「よかった」という結果になるから不思議です。
合掌
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